犬の脊髄空洞症
皆さん今晩は。
「脊髄空洞症」という疾患をご存知でしょうか。
脊椎動物には起こりうる疾患で、最近では芸能人の方でも罹患されニュースになっていましたね。
脊髄は脳と繋がっている神経の束で、脳からの指令を体に伝えたり、体からの情報を脳に伝えたりする役割を担っています。脊髄は内側から軟膜、クモ膜、硬膜という3つの膜で包まれており、軟膜とクモ膜の間をクモ膜下腔(くもまくかくう)といいます。
このクモ膜下腔は脳脊髄液で満たされており、外部からの衝撃から脊髄を守るクッションのような役割をしています。脳脊髄液は脳室で産生され、少しずつ吸収されながら脳や 脊髄の周りをゆっくり流れています。
先天性、あるいは後天性の原因により脊髄内に空洞が生じ、その空洞内に脳脊髄液と同様の液体が満たされ、脊髄を内側から圧迫してしまうことがあります。そのため脊髄の機能に障害が生じ、さまざまな症状をおこす病気が脊髄空洞症です。
脊髄は体、骨格の中心になっており中枢神経の集まりで特に運動機能に大きな役割を持っているのでそこが障害されると日常生活に支障が出てしまいます。
我が家の一員もこの病気と闘っています。
幼犬のころから迎え入れたのもあり、最初はただ運動機能の発達が遅いだけで、成長の過程でみんなと同じように走り回ったりするだろうと思っていました。
しかし一向にしっかり走るようにはならず、ふらついたり足がもつれて転んだり、しっかり地に足をつけて踏ん張ることができなくなってきました。
次第にナックリングも酷くなり近所の動物病院を受診し、精密検査を受けた方が良いということになり
MRIやCTなど設備が整った病院へ紹介され検査。
脊髄空洞症と診断されました。
先天的な原因で治療が難しいため、現在は手術を選択することはできずに投薬で様子を見ながら日々生活しています。
てんかんももっており、心配が絶えない状態が続いています。
しかしながら、あきらめずきっと現状よりも良くなっていくと信じながら病気とうまく付き合って行くしかないので、やるしかありません!
日々の記録をしていこうと思います。
[マルタンの記録]
朝ごはん
砂肝と鶏肉(せせり)各50グラム、もやし、キャベツ、カイワレを茹でたもの
晩ご飯
砂肝と鶏肉(せせり)各50グラムくらい、かぼちゃ
フリーズドライの鳥のキモのふりかけ付き
薬
朝晩ともに自らは食べてくれず
スタミノールに包んで与える。